2009年08月01日

休館しました連載します

皆さま、うちのトップページをご覧になりましたでしょうか。

やっと休館宣言しました!!(遅)

本当は閉館すべきだと思いますが、まだ未練があるので無期限休館ということで。
ま、実態はこれまでと変わりません。
こんな状態でもお付き合いくださるお客様、今後ともよろしくお願いいたします。
愛想が尽きたお客様、どうぞ見捨ててやってください…

お世話になった方々にご挨拶すべきなのですが、そこまでの時間は無く…
リンクはがしとか、もう好きにしちゃってくださいね!
すみません! すみません!

PC使う時間と、消えたPCデータが欲しくてたまらない今日この頃。



突然ですが、突発的にお題レンタル突撃突入ー!

今日から毎日SS連載します。
5日に完結します……たぶん。あくまで、たぶん。
シリアスであまり楽しくないです、絶対(そこは断言!?)
さて、どうなることやら。

お暇な方、お付き合いくださいませ☆

(オフ会レポ、すみません! すみません!)



拍手ありがとうございま~す♪
頂けるのは本当にありがたいのですが、ブログ書くだけで、そんな…
甘やかしてはダメですよー(笑)
でも嬉しいですっ。頑張ってブログくらいは続けたいと思います。



ではでは、以下FQトラパス連載・第一話。
レッツシリアス。




 * * * * *



「隣同士がいちばん自然」





 これが最後かもしれないから、と彼は言った。

 怒りがわいてきた。
 だって冗談じゃないでしょ? いつも強気で大きな口をたたくくせに。
 らしくない! 信じられない!
 けれど。
 これが最後かもしれないから、と彼は言った。

「おめぇに、言っときてえ事がある」
 ひそり、と――。
 その声にわたしも、ひそひそ、と返す。
「……最後って、どういう意味よ?」
「どうなってっか分かんねーだろ、お互い。この戦いが終わった後」
「それは、まあ………でも!」
「わぁーってる、もちろん死ぬつもりはねえし、死なせねえ。だが…まあ聞け。……いや、」
 聞いてほしいんだ、と彼は言った。



 しゃがんで通るのがやっとの小さな洞窟。
 普段なら土の臭いがたちこめているかもしれない、ここは今、血の臭いに満ちている。
 わたしも彼も傷だらけだ。漆黒の闇に覆われて、その具合を確かめることはできないけど。
 洞窟の外――わたしたちが逃げてきたほうには、敵がいる。
 もしかしたら反対側にも、すでに………。
 息をひそめて声を殺して身を寄せ合って、追いつめられている恐怖を噛みしめる。

 だけどわたしは、どこか、のんきだった。

 死を予感しないわけじゃないのに。



 きっと、いつもどおり、彼が隣にいたから。



 そう思い至ったのは、彼の体温が、すいと遠ざかってから。
 驚く程うろたえる自分がいた。
 慌てて伸ばした手は闇を撫でるだけ。

 どこに行くの、と声を発する前に、ささやきが響いた。



「おめぇは、ここにいろ」
「……なんで」
「じっとしててくれたほーが助かるんでね」
「な…! わ、わたしも戦えるわよっ」
「かもな。けど、ダメだ」
「なんで!?」
「すきだからだ」





 これが最後かもしれないから、と彼は言った。



 ちゃんと言っておきたかった、と。



 そして、わたしを守りたいのだ、と。





「好きだ、パステル」





 らしくない。
 信じられない。

 呆れるくらいカッコつけた言葉を残して、いつの間にか、暗闇は静まりかえっていた。
 わたしの鼓動の、他は。
 高鳴る胸が苦しくて涙が出てくる。泣いている場合じゃないと分かっているのに。
 抱きしめる自分の体が、冷たくて熱い。



 初めて、気づいた。

 わたしの隣には、いつも当たり前に、トラップがいたのだ。





 これが最後かもしれない、と、彼は去ってしまったけれど――。







「微妙な距離のふたりに5題」より

(C)確かに恋だった
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